• テキストサイズ

kagero【気象系BL】

第11章 朝暉


【翔】

繋がったまんま、
智くんがあんまり可愛いこと言うから…

あー、もお〜///
俺はまた、泣きそうになる。

なんなん……マジで…

俺、こんなキャラでもねぇーはず…

こんな自分に、
自分が一番驚いてるよ…


人間ってさ、
こと恋愛に関してなのかな?
障害があるほど燃えるってあると思う。

周りが、あんなやつ止めとけ…
って、反対されればされるほど。

あいつの良さなんが、分かんないくせに、とか。

逆に強く固執しがちになるんだろう。

『恋は盲目』とはよくいったもんだよ…ホントに。


智くんと俺には、大きな壁があった。

メンバー内ってだけでもそうなのに、
そん中に恋人がいて。

『恋の障害』なんてレベルじゃないくらいに、ここまで来るのに色々あった。

今までの俺なら、こんな事しなかっただろう。

この年になって初めて、全てを捨てても欲しいと思う人が……
それが、20年も一緒に歩いてきた智くんだなんて。


………遠回りしたのかな?

……いや、
きっとそうじゃない……

その全てが、俺と智くんにとっての必要な時間とプロセスだったんだ、きっと……

だから、今………


「……さとしくん…」
「しょおくん…?」

「愛してるよ」
「…んふ♥️俺も…」


……潤……ごめんよ。
やっぱりこの人だけは、譲れなかった…

……大事にするから。
命に変えても。


心の中でそう呟いて、
俺はまた、智くんの甘い唇に、この日何度目かのキスをした。


鼻の奥がツーンとして、
俺はそれを誤魔化すために、
密着したその細腰を抱えて最奥を穿った。


/ 351ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp