第11章 朝暉
【翔】
いいこと、思いついちゃったもんね~♪
こんなチャンスは、そうそうない。
智くんが自ら『お仕置き』を受けると言ってくれた
(受けるとは言ってないけど…まあ、この際、その辺はざっくりとした解釈で♪)
嵐になったばかりの頃。
メンバー内で気に入ったAVを貸しっこしてたこともあった。
それを借りるということは、
その先に必ず、そのブツを観賞するということで…
観賞するということは、その最中に『目的を果たす』行為が必ず存在する…
つまりは、そういうことだ。
喜んで相葉くんの『お気に♡』を借りてた智くんを思い出した
(自分もそうだったことは完全に棚に上げてるけど…)
………『みたい』…
智くんの、そういう姿🎵
一度そう思ったら、もうど~うしても見たくなって。
見ないではいられなくなって…
俺は、ニカッと笑って、ローションを智くんに差し出した。
「…あのさ。最終確認だけどさ~…本気?」
「ほ・ん・き♡♡」
ハートふたつも付けてやったからね~
智くんは泣きそうに眉毛を八の字にして俺を見ている
そんな顔したって、『やっぱり、いいよ』なんて言わないよ
「ほら。早くしないと、俺…また萎えちゃうから
今夜はもう、やる気なくなっちゃうかも~」
俺の言葉に、きゅっと唇を結んでから、ボトルを受け取った。
お!!やる気になった!
目を輝かした俺を見て、智くんは、さっとベッドを降りて、指に液体を垂らした。
えっ?何…??
すると、ベッドから顔だけ出して、お尻を俺に見えない方へ向けた。
何それ!?見えないじゃんか///
意味なぁ~い!!
「…ぁ…んっ…」
観念したように目を閉じて、おっ始めた彼からは、思わず艶っぽい声が漏れた。
こうしちゃいられない!!
俺は、忍者のように音も無くベッドを下り、電光石火の早業で、智くんのお尻の正面に移動した。