第11章 朝暉
もちろん、その気配を察知した智くんは、慌てて指を抜き、体制を変えた。
「ちょっとぉ~!見ないでよ!」
「見ないで?はあ~??それじゃ、意味ないじゃん」
「意味有るよ!解して、翔くんのが入るようにすればいいんでしょ~?」
ちっちっち…
俺は人差し指を立てて、左右に振って見せた。
「俺に見えなきゃ、意味ないの!お仕置きになんないじゃん」
「そんな~…」
「ほら、早く!俺から見える様にシテ。
あ、ちなみに、顔も見たいから、四つん這いより、座ってやってよ~」
我ながら鬼だな、って思うけど。
智くんが悪いんだよ~?
俺のSっ気に、火を着けちゃうから…
「はい、ここ座って!!」
ベッドをポンポン叩いて、そこに座れと促した。
暫らく俺をじっと見つめていた智くんは、諦めたのか、のろのろとベッドに座り、両脚を左右に大きく広げた。
………絶景だよ…智くん♪
半勃ちの茎の下、解し始めてたソコは、期待するように何度か収縮して見せた。
たっ…堪んないっ///
目を閉じた智くんは、綺麗な指を、ゆっくりと差し込み、入り口を何度かクルクルと撫でながら、奥へと差し込んだ。
「…んふっ…」
甘い吐息と共に、指で中をかき混ぜ始めた。
前で見ている俺を意識してか。
初めは躊躇いがちに、動いていた指は、次第に卑猥な水音を立て始め…
それに煽られるように、指先は激しさを増し、あろうことか、空いた手で、上向き始めた自身を扱き始めた
マジですか!?
目を閉じ、半開きの口からは、赤い舌先がやらしく覗いていた。
「…ぁ…ん…あっ…っふ…」
全く遠慮のなくなった智くんの両手は、快楽だけを貪欲に貪り…
それを見ていた俺は…俺んのは…
完勃ちしやがった///
気が付くと、その硬度を増した茎に、自然と手を伸ばし、智くんの痴態を見ながら、それを上下に擦りだした。
…なんなん、これっ…
自分で仕掛けておいて…
『ミイラ取りがミイラになる』って、こういうことかな?