第6章 霧海
俺の脚を抱えながら、
自身にローションを垂らして擦る。
いつも見ているはずのその作業に、
今夜は何だかドキドキしてしまう…
雅紀がカッコ良すぎて。
「いくよ」
「…うん…」
待ちわびるソコに、雅紀が尖端を数回擦りつけて、
ゆっくりと中に入って来る。
「んっ…」
思わず息を詰めると、雅紀が大丈夫?
という目で覗き込んできた。
俺は、何も言わずに彼の細い腰を
両手で引き寄せた。
「ああんっ…」
一気に深くなる挿入に、思わず声が漏れた。
「ニノ…その声、色っぽ過ぎ…」
「それ…褒めてる?」
「…うん…堪んねぇ~(^^;」
ほんの少しだけ苦しそうな顔をして、雅紀は笑った。
その顔を見て、俺はわざと後ろを閉めてやった。
「はっ///ちょっ…ニノ…急に」
「この方が、気持ちいいかと思って」
「いいけどさ…出ちゃうよ…」
困った顔した雅紀の笑顔に、
俺は心臓鷲掴みだよ…
「じゃ、遠慮なく奥まで行くよ~」
そう宣言した雅紀は、俺の脚を肩に担いで、
一気に奥まで入って来た。
「あんっ…んふっ…」
あああ、気持ちイイ…熱い雅紀を奥で感じて…
奥まで入った雅紀は、俺の腰を引き寄せた。
「ホントはね、余裕見せたかったけど。
今日はもう、無理みたい…
一気にいってもいい、よね?」
断わる理由なんかない。
こんな体勢で、話し合う事でもない。
俺は小さく頷いた。
ギリギリのところまで抜いて、また入って来る。
次第にその速度が上がり、もちろん、
俺の身体の隅々まで知り尽くしている雅紀。
抽挿しながら、的確にソコを突いて来た。
「あぁ、あっ、まさき…ダメ…ソコ…」
「ダメ、じゃなくって、もっとって、言って…」
雅紀の汗がキラキラと、俺の腹に落ちた。