第6章 霧海
「………」
「どうする~??どっちが好き~?」
……ったく///
鼻の下伸ばしやがって…
「スケベ野郎が…」
あ~///俺今、真っ赤になってるんだろうな~
憎まれ口も様になんないよ…
「ふふふ♪じゃ、俺が決めちゃおっかな~❤
二宮和也が好きなのは、上に乗る方で~す(^o^)」
そう言ったかと思うと、俺の両腕を引き起こし、自分はさっさとベッドに寝転がり、頭の下で腕を組んだ。
「ハイ、ど~ぞ❤」
どうぞじゃね~、どうぞじゃ…
ちょっと口を尖らせて見せたけど。
目の前に窮屈そうに下着を押し上げるソコ…
欲しいのは、俺だって同じ…
だったら…
俺は黙って、雅紀の下着に両手を掛けた。
「…ニノ…」
雅紀の熱っぽい声は、もうスイッチが入ってる証拠。
下着をずり下げる俺を、腰を浮かせて助ける雅紀…
少し降ろしただけで、じゃじゃ丸は元気に俺の目の前に飛び出した。
「持ち主に似て、せっかちなんだよな~、こいつ…」
最後の憎まれ口を吐いて、
俺はその尖端に口づけた。
…雅紀の味がした…
丁寧に、心を込めて愛撫する。
先だけを、何度も口に出し入れしてると、
その先から透明な汁が滲んでくる。
根元を扱きながら、尖らせた舌先で裏筋を辿る。
「ん…あっ…それ、気持ち、イイ…」
気か付けば、愛しい人のソレを、夢中でしゃぶってた。
すると、雅紀は身体を起こして俺の肩を押した。
「それ以上されたら、出ちゃうから…」
「…いいじゃん、それでも…」
すると雅紀は、優しく目を細めて、
「ニノの中で…いいでしょ?」
そう言った。
「……うん…」
恥ずかしくて俯いた俺を、雅紀は一気に四つん這いにして、お尻を高く上げさせた。
「なっ///」
「入る準備、するからね❤」
大好きな雅紀の声が脳髄を蕩けさす。
サイドテーブルから出してきたボトルから、
ローションを出して手のひらで温めながら、
雅紀の指が、俺の後ろにそっと触れた。
身体が、ピクンと小さく跳ねた。