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kagero【気象系BL】

第5章 霖雨


【智】

翔くんはニヤリと笑うと、いきなり下から腰を突き上げてきた。

「あんんっ…」

鋭い矢のような快感が脳天まで突き抜けて。

反射的に仰け反った背中を、キツく引き寄せられる。

「自分ばっか楽しんでないでさ…一緒に、気持ち良くなろ?」
「ん…翔くんと…一つに、なりたい…」

頷くと、嬉しそうに笑った翔くんは、俺にそっとキスをして。

握り込んだ俺のをゆっくりと上下に擦った。

「はっ…あぁっ…」

その動きに合わせて、俺も腰をゆるゆると動かす。

「…気持ちいい?智くん…」
「んっ…いい…翔くん、もっと…」

強請ると、少しだけ扱く手を早めた。

「あっ…あぁっ…いいっ…」
「…こんな智くん…見たことない…」

目を閉じて快感を貪っていると、翔くんの呟きが聞こえて。

思わず目を開いて彼を見つめたら、熱っぽく潤んだ瞳が俺だけを映していた。

「…すごい…もっと、見たい…」

熱に浮かされたような表情で、翔くんが囁く。

「もっと、見せて…俺の知らない、智くん…」

そういう翔くんだって、今まで見たことのない蕩けそうな顔してる。

「…いいよ…その代わり、翔くんのも見せてね…?」


俺の知らない翔くん、全部、見せて


「うん…」

翔くんは中に入ったまま、ゆっくりとベッドに俺を押し倒した。

「じゃあ、今度はこっち」

俺の手を取って、自分のを握らせる。

「思いっきり乱れた智くん、見せてね」

言いながら、俺の足を抱え上げ。

一度抜けるギリギリまで腰を引くと、一気に最奥までねじ込んできた。

「あぁぁんっ…!」


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