第5章 霖雨
【翔】
智くんが…雌の顔して俺のを飲み干した。
ゴクンと音を立てて上下する喉仏が、
なんだかドキドキして見惚れてしまい…
見たこともないような色香を放つ…
……この人……
「来てよ…」
片手を伸ばして彼を誘うと、
嬉しそうに俺の上に跨って来る…
綺麗な浅黒い胸の筋肉が、うっすら汗で光る。
あああ…、何て綺麗なの…
俺に跨った智くんと、ドームのセンターステージで5万5千人を魅了する彼と重なる…
「まだ、入らないんだけど?」
「えっ??」
一瞬何を言ってるのか分かんなかったけど、
俺の上で膝立ちし、反り返ったさとしくんの可愛い袋の先を見つめた。
見えないけど…
そこに確かに息づいているはずの…
智くんの… …
「翔くん、解してくれる?」
小首を傾げて、口角を少しあげて俺を見つめる智くん…
………獲物を見つけた豹って、きっとこんな目だ…
見たことないけど。
なんだかさ、
すっかり彼のペースだけど。
それはそれで楽しいかも♪
「解さないって言ったらさ、どうすんの?
止める~?」
わざと意地悪してみる…
智くんは少しだけ口を窄めて拗ねて見せたけど、
その後直ぐに妖艶に微笑んだ。
「翔くんが、してくれないんなら、自分でするし…」
そう言って、ローションのボトルを手に取ると、
その中身を、俺に見せつける様に指に纏わせ、
自分のソコに持って行った。
えっ?自分で??
驚く俺に見せつけるかのように、
ゆっくりと中に指を差し込んでいく…
「んふっ…ぁぁ…」
……ヤバい…この人、慣れてるとか言うレベルじゃない…
ソッチの才能…ありありだ…