第4章 天泣
気が付けばもう、虚ろな目でソコを掻き回すことに必死になってる雅紀…
俺が見てるんだよ?
お前……
そんな雅紀を、もう見ていられなくて、
見ているのが苦しくて、
俺は徐に蕾を解すその手を掴んだ。
はっとした顔で、俺を見た目は恐怖と欲情に縁どられていて……
悔しいけど、今まで俺が見たどの雅紀よりも、
最高にそそられた。
「…ニノ…」
「…もう、いける、よな?」
「…うん…きて…いいよ」
俺は、四つん這いだった雅紀の身体をひっくり返してその間に入り込んだ。
「脚…自分で持って…」
俺の言葉に、雅紀は黙って従う。
その目に、微かな期待を見つけてしまった俺は、乱暴にその細い腰を引き寄せた。
「ここまま、イレんぞ?」
「…いいよ…」
俺はさっき、雅紀の手に出したローションを自身に垂らしてから、何度か扱いて塗り付けた。
解されて、イレられるのを待っているかのようなソコに、俺は強引に尖端を捻じ込んだ。
「あああぁ//////」
反射で逃げようとする身体を引き寄せ、俺は一気に貫いた。
「いっ///うぅっ…んあぁ///」
雅紀の眉間に皺が寄り、その額から、じっとりと汗が浮かんだ。
優しくなんか出来なくて…
無理やり押し入った雅紀の中。
初めてのソコは、ズキンズキンと脈打ち、
熱く俺を締め付けた。
ヤバい///
これじゃ、直ぐに持ってかれそうだ…
こんな感覚…初めてだ///
俺は一端、抜ける寸前まで腰を引き、もう一度一気に奥まで押し込んだ。
「…んあっ…やっ…はっっ…」
痛みなのか、快楽なのか、
それを逃そうと息を深く吐く雅紀…
「ふふ、どうだよ??あの人のよりいいだろ?
俺の方が、比べ物になんないくらい、気持ちいいよな??」
そう自嘲的に笑う俺を、雅紀は悲しそうな目で見つめたまま、何も言わなかった。