第5章 カゲロウデイズ(パーカー松)
目を覚ますと俺は布団の上にいた。
なんか……悪い夢を見た気がする。
なんだっけ……。思い出せない。
とりあえず下に降りて暇そうな一松を誘い、外に出た。
赤塚公園の横を通った時に見た夢を思い出した。
「……やっぱりかえろうぜ。あっちぃ」
「……だね。」
赤塚公園に背を向けた時、周りの人が上を向いて口を開けているのに気づいた。
つられて上をむくと工事中のところにぶら下がっている鉄柱が揺れているのに気づいた。
「一松っ!」
そう呼んだ時には遅くて鉄柱を吊るしていた紐が切れ、一松の腹を貫いた。
周りにいた女の人達の悲鳴が響く。
俺の視界に太陽が映った。
その太陽は夢と同様嘲笑っているように見えた。
そして、倒れている一松の顔を笑っているように見えた……きがした。