第1章 地球最後の告白を
「運命とか……馬鹿じゃないのw」
馬鹿げた話だけど僕もそう思った。
神様にお礼を言うような素敵なプレゼントではなかったけれどこまめに会うようになったカラ松に対しての思いをに大事に心の奥底に隠した。
カラ松が察することはないだろう。この思いを……。
何度か会う中で知った。
カラ松は命を狙われていると。街の人達に罪を着せられ逃げてきたこと。
色々なことを教えてくれた。
だから僕も色々なことを教えた。
幸せだった。
でも、もちろんそんなカラ松との関係が長く続くわけもなく、カラ松は捕まってしまった。
僕は今日中にカラ松に別れを告げなければいけない。
やだな。これからも……ずっと一緒に過ごしたかった……。
でも、別れの挨拶はきちんと言いたい。
そう決意して僕は立ち上がった。
〜カラ松side〜
オレは牢の中でぼんやりと空を見上げた。
あの日、一松と見た夕焼けはあんなにキレイだったのに今、一人でここから見る夕焼けは暗くてなんか寂しい。
オレはその景色の奥からやってくる足音に気づいた。
一松だ。
その時、後ろから声が聞こえた。
「そろそろ時間だ。」
もうか……。別れの挨拶……したかったな。
オレはその声の主の男に連れられ牢を出た。
「……ごめんな。一松。」
それだけ告げて男のあとをおう。
後ろから一松の泣き声が聞こえた。それと同時にオレを呼ぶ声も。
でも、あえてオレは振り向かなかった。
振り向いたら余計に行きたくなくなってしまうから。
オレはそのまま歩き続けた。
それからしばらくして、オレの死刑が決まった。
手段は毒殺。
その毒が入った皿を見て浮かんだのは笑った一松の顔。
もう一度、会いたかったな……。
オレはこの時には気づいていた。一松のことを愛していたことに。
もう遅いかもしれないが……。
オレはそのさらを手に取った。
そして口を付けた時、オレを呼ぶ声がした。その方向を見るとオレの一番会いたかった男の姿があった。
「カラ松!!」
「……っ!一松!」
「なんだお前は!邪魔するんじゃない!」
「カラ松っ!ずっと……大好きだよ!来世で会おう!」
その言葉に顔が赤くなるのを感じた。
「オレも……オレも!大好きだ!」
そう言って笑顔を向ける。
そして、一気に毒を飲み干した。
そこでオレの記憶は途切れた。