• テキストサイズ

ボカロDEBL松

第1章 地球最後の告白を


次にオレは狐になった。
前世の記憶を持ったまま。
そこで一松の生まれ変わりに出会った。もちろん一松には記憶はなかったが。
だが、その人物が一松であることは確かだった。
なぜならあの時に言った言葉を言ったから。
「カラ松……大好きだよ。」
表情こそ違うが一松だった。
だけど、オレはわかっていた。
オレは妖怪。一松は人間。
また、別れが来ることを……。
オレはある日、一松に言った。
「一松の孫の曾孫のその最後にはまた、オレは1人になってしまうんだな。」
すると一松が、
「でもまたきっと出会うよ。だって前世の僕もそう言ったんでしょ?」
「……ああ!」
そうだ。何度別れてもまた出逢えばいいんだ。
一松のおかげで前向きに考えることが出来た。
……そう思っていても、やはり別れは辛い。
人間の時とは違って今度はオレが残される側だ。
あの時の一松はこんなに辛い思いをしていたのか……。
つらいけど。でも、オレは一松と笑って別れることに決めた。安心して逝かせられるように……

〜一松side〜
天狗と出会って数十年。
ぼくはどんどんと歳をとって、ついに別れの時が来た。
『来世で会う』という約束をしたあの日の夕焼けは今までに見たどの夕焼けよりも美しかった。
来世で会う約束をしたのはぼくがカラ松に恋をしていたから。だから、今度こそは同じ種族に生まれて幸せに生きていきたい。
だから、約束した。
他の人はそれを『叶わない願い』なんて言うけど、叶えたい……いや、ぼく達で叶えるんだ。
自分たちが幸せになるために。
そんなことを考えているあいだに、ぼくらの別れる時はすぐそこまで迫っている。
「カラ松……今まで、本当にありがとう。」
ぼくは震える手でカラ松の頬を触る。カラ松はそのぼくの手を上から優しく撫でた。
「こちらこそ。一松に出会って色々なことを教わった。本当にありがとう。」
「また、来世で会おうね……」
カラ松の目には涙がたまっている。
今にも零れそう。
「あぁ……」
そう答えた時にカラ松の頬を透明な雫が伝った。
「でもやっばりぃ……別れたくないぃぃ!!」
そう叫んで泣き出した。
ぼくはその涙を救って、
「笑って。」
と言った。
/ 108ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp