第3章 告白予行練習(速度)
〜チョロ松side〜
明日って言っちゃった……。
……うん。明日絶対言おう。
ちゃんと、伝えよう。
僕は隣で酒を飲んでいるおそ松兄さんを横目で見た。
明日だけ聞いて。僕のわがまま。
ー次の日ー
僕はいつもよりも早く起きてテレビをつけた。
ちょうど占いをやってる時間だからね。
占いとかキャラじゃないけど、今日ぐらいいいでしょ?
『今日の一位は……三男のあなた!』
そんな声が聞こえてきて僕は心の中でガッツポーズをした。
『特に恋愛運がいいですねー!ラッキーカラーは赤です!』
赤……か。
そう聞いて頭に浮かんだのはやっぱりおそ松兄さんだった。
その時、階段を降りる音が聞こえた。
僕は慌ててテレビを消した。
「あれ、チョロ松もう起きてたのー?」
「う、うん!兄さんこそ早いね!」
「あー、うん。」
これ、チャンスかな……。
「あ、どうせならここで練習しちゃえば?」
今!?たしかにチャンスかなとか思ったけどさ……。
もういいや!言おうって決めたんだから逃げてどうする!
「じゃ、言うよ。」
僕はまっすぐ兄さんを見つめて精一杯の告白をする。
終わるとおそ松兄さんが僕に背を向けた。
「……いいんじゃない?応援……してるから。」
えっ!?届いてない……。
そりゃ、練習って言っちゃったもんね……。
気づいたら兄さんの袖を掴んでいた。