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許嫁は戦国武将〈イケメン戦国〉

第8章 十六夜月


急いで城に帰り広間に駆け込み姿勢をだだし信長様に報告をしたところ
政宗が三成から"家康がいなくなった"と報告があったと言われた
家康の行方不明の手掛かりはなく
葉月の行方を先に探すことにした


「政宗、秀吉東に向かえ
桜花貴様は部屋に帰っていろ」


「御意!」


「了解!」


信長様に言われ俺は政宗と共に東の森に向かう
政宗と家康をおびき寄せるために葉月を攫ったのではないかと話をする
森の入り口まで来て馬を一旦降り辺りを警戒しながら森を進んでいく


「秀吉、政宗こっちだ」


「光秀!?」


少し進んだところで光秀に会い案内されて森の奥深くにある小屋にやって来た
寂びれた家の前にいかにも怪しい男が二人おそらく見張りだろうそれをみてここで間違いなと確信した


「どうする?まずはアイツらを退治しねえと」


「心配ない一人は俺の斥候だ」


ピィーッと口笛を吹くと斥候が素早く打ち身をあて気絶をさせた
政宗が縄で縛り上げ木に括り斥候に見張りを頼み家の裏側へと回り込んだ
寂びれた小屋で所々の木が朽ち穴が開いている
そこから中を覗くと床に転がる家康と葉月の姿が確認できた
そこには敵が五人家康だけならここですぐに踏み込むところだが
人質に葉月が居るのでそう言う訳にはいかない


「さあ姫君、貴方の出番です
脱いでもらいましょうか」


「「!!」」


小声で話し合う最中に中から聞こえてきた言葉に
政宗と二人で"不味いぞ"と"わかっている"と囁きあっていると
その後に聞こえてきた葉月の"脱がして"発言にギョッとし顔を青くした


「アイツ何考えてんだ!?」


「どうする早くしないと葉月が!」


「葉月のあの態度、何か考えがあるのだろう」


慌てる俺と政宗とは対照的に状況を静かに見守る光秀
顔色一つ変えずに小屋を覗く光秀
仕方なく何かあればすぐに対処できるよう刀を握り葉月を見守ることにした


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