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許嫁は戦国武将〈イケメン戦国〉

第7章 満月


大翔と信玄に両手をとられ
迷惑そうな顔をしていた葉月だが
広間に入ってきた家康を見て笑顔になった


「残念もうお仕舞いのようだ
気が変わったら俺のところへおいで」


「俺も待ってるからな」


名残惜しそうに手を離し席に戻っていく
入れ違いに家康が葉月の隣へと腰を下ろした


『おかえりなさい』


「...ただいま」


チラッと葉月の姿を見る
頬を染め上目遣いに見上げてくる


『どうかなこれ?』


「.....似合ってる」


口角を上げ笑い髪に触れた
ありがとうと呟き俯いてしまったため
仕方なく冷めてしまった膳を口に運ぶ


主役である二人を無視して宴は続く
いつの間にか秀吉は桜花と出て行き光秀は消え
三成は相変わらず政宗の介抱し
幸村、佐助、大翔は酒を飲まされ撃沈
謙信、信玄、信長だけが静かに酒を飲んでいた


「もう帰っていいですか?」


「そうだな」


「折角だ信長相手をしろ」


謙信は鋭い視線を信長に向けた


「いいだろう相手になってやる」


ニヤッと笑い酒を煽った


「帰るよ葉月」


『うん。信長様、謙信様、信玄様
今日はありがとうございました』


「葉月約束を忘れるな」


「息災でいろ」


「何時でも待ってるよ姫」


ヒラヒラ手を振る信玄を家康は睨み付け
葉月の手を引き広間を後にした


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