• テキストサイズ

許嫁は戦国武将〈イケメン戦国〉

第7章 満月


空にあった入道雲が姿を消し
青々としていた山は緑から黄金色へと衣替え
鈴虫が鳴き始め季節は夏から秋へと変わっていく


「出来たー!?」


お城の自室に籠ってドレスを仕立てていた桜花は
大きく腕を伸ばしバッタリと後ろに倒れた


「随分と賑やかだな」


会いに来た秀吉は顔を覗きこんで微笑んだ


「あっ秀吉さんみてみて!
ついに出来たの最高傑作だよ!?」


秀吉に起こしてもらい出来上がったドレスを持ち上げた


「凄いな!このキラキラ光っているのはなんだ?」


「ふふっ企業秘密です🎵」


ただの真っ白なだけのロングドレスは
信玄から佐助が巻き上げたレースと沢山のビーズを使い華やかなドレスになった
桜花が今出来る全ての技術を使って仕上げた


「出来上がったか」


「へぇーやるじゃねえか桜花」


「誰しも一つは優れたのもを持っていると言うが
優れたものがあって良かったな」


「とても美しいです桜花様」


「ありがとうみんな
葉月に報告してくるね!?」


バタバタと駈けていく桜花を見送る


「秀吉、早馬を出せ」


「はっ!?」


「よしっ俺も仕上げるか!?」


それを合図に各々は準備にかかるのだった


/ 144ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp