第5章 十三夜月
『桜花居るかしら?』
「葉月!いるいる入って!」
家康の仕事がまだ終わりそうにないので
今のうちにと桜花の部屋を訪ねた
『桜花って秀吉さんのこと避けてるのかしら?』
「え!?なんで?」
『「俺が聞いても話してくれない」って言ってたわ』
「そ、それは...」
『秀吉さんのこと好きなんでしょ?』
ふぇ!?と素っ頓狂の声をあげて顔が真っ赤になった
『秀吉さん見てると桜花のこと好きだと思うんだけど告白しないの?』
「告白......したことある」
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安土城にて
「秀吉さん」
「なにか用か桜花?」
「これ!私の気持ち
秀吉さんのために仕立てたの貰ってください!?」
「良いできだな~
そうだ!信長様にも仕立ててくれるか?」
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『...もっとストレートに言ったら良かったのかしら?』
「うん。私もそう思ったからもう一度チャレンジしたの」
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数日後、秀吉の御殿にて
「秀吉さん!」
「ん?どうした桜花?」
「あ、の...好きです!?」
「俺も好きだぞ」
「え!ほんと?!」
「ああ、この饅頭美味くて好きだぞ」
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『......タイミングが悪かっただけじゃないのかしら?』
「今度こそってもう一度チャレンジしたんだよ!?」
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さらに数日後、安土城にて
「秀吉さん!!」
「どうした桜花?」
「好きです私と付き合って下さい!!」
「ああ良いぞ
知らなかったなあ桜花が囲碁が好きなんてな」
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『.........』
「ねえ葉月~どうしたら良いの~」