第4章 弓張月
キャラクター名追加です
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変更なしの場合 大翔(ひろと)になります
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顕如から女を拐ってこいと言われ
仕方なく織田の兵に上手く紛れ様子を伺う
「アンタ大丈夫か?!」
男の横を通り過ぎようとした時急に腕を捕まれたギョッとした
「な、何がだ?(まさかバレたのか)」
冷や汗をかきながら男にたずねると
「それ血だろ!
止血しないと死ぬぞ!?」
「は?(血?)」
自分が着ている着物の左腕を見ると
真っ赤に染まっていた
これは自分の血ではなくこの着物の本当の持ち主の血だ
「早く行ってこい!?」
ぼんやり左腕を見ていると背中を押された
直ぐ其処にあるからと言われ仕方なく歩き出した
「ここか」
すぐにそれは見つかった入るのを戸惑っていると
中から葉月が一人桶を持って出て行った
「女?あれが顕如が言っていた...」
そっと入口の布を開け中を除くと男が一人座っていた
「手伝いに来たんですけど今出て行った人は誰ですか?」
「お前知らないのか?あの人は家康様の奥方様だよ
水を汲みにいかれたんだ、ちょうどいいお前手伝ってきてくれ」
俺足ケガしてるからと苦笑いをする男に分かったと伝えすぐに葉月の後を追った
「確かこっちの方に歩いて行ったよな......いた」
葉月の姿を発見し辺りを見回し
人の気配が無いことを確認した
「(さっさと終わらせるか)」
音をたてない様に慎重に進み葉月の背後をとる
「悪いな」
項に手刀を入れようと手を振り下ろす
『あら、私は簡単に掴まりませんよ?』
ヒラリと避け葉月は後ろを振り返り男の顔を見て驚いた
『な、んで此処にいるの?......大翔』