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許嫁は戦国武将〈イケメン戦国〉

第2章 繊月


葉月はにっこり笑みを浮かべ
"脱いで"発言をした男に近づいた


「素直な姫君で助かります」


帯留めを外すと帯が重力により足元に落ち
着物の衿を開けば肩からパサリ着物が落ちた
あっという間に襦袢一枚になった
男はその襦袢にも手をかけ足元へと落とした


「なんだその布は?」


『さぁ、なんでしょう?』


襦袢の下から現れたのは現代の衣服
キャミソールとホットパンツ
現代からこっちにタイムスリップした時に
持っていた旅行鞄に入っていた物を着物の下に着用していた


『脱がしてくれてありがとうございます
御礼を差し上げますね』


そう言って目の前の男の顎先目がけ掌底を打ち込むとガクンッと崩れ落ちた


「「なっ!?」」


倒れた男を飛び越え着地を決めるとその勢いのままに鳩尾に回し蹴りをした
慌てた男が刀を抜くのが見え横に避け脛に一発蹴りを入れ
前のめりになったところに踵落としをお見舞いした
残り二人は目の前で起きたことに驚き固まっていた


『後はアンタたちだけ
一瞬で終わらせてあげるから
さっさとかかって来なさい』


慌てたように刀に手をかけたが一瞬で間を詰め
顎に一発掌底を当て倒した
残る一人となった男は戦意消失し逃げ出したが
襟首を掴み膝裏に蹴りをいれ後ろに引き倒した


「う゛っ!」


『なに逃げてんの?
アンタには聞きたいことがあるんだけど』


「な、なにを...」


『仲間は?』


「言うと思って.....っひ!?」


上から見下ろしスッと足を持ち上げ
顔の横に蹴りを入れる、脆くなっていた床が
バギッと音を立て壊れた


『な か ま は?』


「いない!!」


『そう、教えてくれてありがとう』


脱ぎ捨てた着物を拾い肩に羽織り男に背を向けた


「死ねー!!」


起き上がった男が背を向けた葉月に斬りかかって来た


「殺させるわけないでしょ」


ゆらりと立ち上がった家康によって男はまた床に逆戻りしていった


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