• テキストサイズ

許嫁は戦国武将〈イケメン戦国〉

第9章 立待月


大翔が店を出ていき
しゃべる者が居なくなった甘味屋


「あ~お前さ.....」


「幸村、お前じゃなくて"葵"さんだよ」


沈黙に耐えかねて喋りだした幸村だったが
佐助にちゃんと名前を呼ぶよう言われ頭をガシガシ掻いた


「はいはい分かりましたよ!
葵お前町娘じゃねえだろ?」


「え?」


「北条城主、北条高広様の娘
北条葵さんですよね?」


「ご、ご存じだったのですか?!」


「俺は知らねえ、町娘じゃねえって思っただけだ
コイツは謙信様の忍びだからな
どうせ天井裏とかから見てたんだろ?」


「企業秘密です」


「あの、このことは大翔様には.....」


「言わない」


「え?」


「そうだなこういう事は
自分の口から言うもんだろ?」


「えっ?!」


「あ?佐助なに驚いてんだよ?」


「いや、色恋に疎い幸村が
真面なことを言ってるものだから
大丈夫?どこか体の調子が悪いのか?」


「さ~す~け~
俺を何だと思ってんだっ!?」


「どうどう幸村」


「俺は馬じゃねぇよ!?」


「ふふふっ
ありがとうございます」


じゃれあう二人を見て楽しそうに笑う葵


「べ、別にお礼言われる様な事してねぇし
兎に角だ!
アイツは身分とかそんなの気にしねぇよ」


「そうだよ葵さん
頑張って応援するよ」


「はい
時間はあまりありませんが
悔いが残らないよう精一杯頑張ります」


/ 144ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp