第8章 十六夜月
信長様の命令で広間に集まった俺たち
政宗と桜花に家康を迎えに行かせるが何をしているのかなかなか帰ってこない
ようやく家康と葉月が広間に入ってきた
「ほう、少し見ぬ間にずいぶん仲良くなったものだな」
笑いながら揶揄う光秀に眉間に皺を寄せた家康
それとは対照的に葉月は嬉しそうに返事をした
そんな二人を見て信長様の口から"祝言"の言葉が出た
桜花は信長様の言葉を聞きにこにこと"パーティーしよう"と手を上げた
俺と同様に聞きなれない言葉にはてなを浮かべる家康と
なぜか祝言の言葉に嫌そうな顔をする葉月
そんな葉月に"やろう"と説得する桜花
「そのぱあなんとかは分かんねえが
祝言いいじゃねえか!俺が旨い飯作ってやるよ」
政宗の提案に三成が"お手伝い致します"というと
"お前はなにもしなくていい"と申し出を一刀両断する家康
「葉月は此方で家康と一緒になるんでしょ?
それとも現代に戻って"あの人"と一緒になるの?」
『桜花ちゃん
余計なこと言わないでくれるかしら?』
桜花の言った"あの人"が気にはなったがそれ以上に気になった"戻る"と言う言葉
俺は焦って桜花に詰め寄った
二人とも"500年後には帰る気はない"とはっきり断言し一安心した
その後話を聞いていると最近たびたび聞いていた"佐助"と言う名は葉月の弟らしい
それと"もしかしたら他にも飛ばされた人がいるかも"と
一通り話を聞き本題に入る
国境近くの村で顔に傷のある僧、顕如が反乱を起こしいる
それの鎮圧をするため俺たちは戦の準備に取り掛かった
桜花を戦に連れて行くと言う信長様
必死に拒否をしたが結局折れて行くことになり"葉月も一緒に"と懇願し
信長様に"家康の元で救護にあたれ"と命を下された
家康は大きなため息を吐き了承したのだった