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お話をしましょ。【ヒロアカ】

第6章 波乱の体育祭



「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う。」
「えっ、あ、うん。」


 轟さんの個性は半冷半熱だ。右は氷を出せて、左は熱が出せる。まだ熱は見たことなく、あるとしたら氷を溶かしているところ。……確かに、客観的に見たら出久よりも轟さんの方が個性が強い。




「けどお前オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇが…お前には勝つぞ。」



 出久は、オールマイトに目を付けられているらしい。関係性はどうだか分からないけれど、何かありそうだ。
「クラス屈指の最強が宣戦布告か?」と周りの人も言っている。出久は、動揺が隠れてないみたいだ。



「おいおい急にケンカ腰でどうした!?直前にやめろって」
「仲良しごっこじゃねぇんだ。何だっていいだろ。」


 切島さんが止めたがそう言い放ち轟さんは控え室から出ようとした瞬間、「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのかはわかんないけど…。そりゃ君の方が上だよ。」なんてネガティブ発言をし始めた出久。
出久も強いと思うんだけどな、骨折とかしちゃうのは大きなリスクだけどもあのパワーを出せるのはあまりないだろう。
しかし、ネガティブな発言を言いながら出久はまっすぐと轟さんを見ていた。



「みんな…本気でトップを狙ってるんだ。
最高のヒーローに。遅れをとるわけにはいかないんだ。」

「僕も本気で獲りに行く。」


 やるじゃん、出久。直感的にそう思った。
もっとネガティブに言うと思ったんだけれども意外と前向きらしい。そんな出久を見て、何だか本気で獲りに行ってほしいという思い出てきて…これはお婆ちゃんが言っていた。

"応援している。"という気持ちなのか。
この気持ちはUSJで飯田さんが走っていった時もあった。でも、それが本当にそうなのかまだ私には分からない。


 波乱が起こりそうな体育祭が今、始まる。


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