第5章 直々特訓。
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「おはようござい……!?なんですの、その髪型は!?」
「おはようございます。どうなされましたか?」
USJから休学になり、そして、次の日学校へ行くと百さんにびっくりされた。何だろうか?
いつもおろしていたが、お婆ちゃんが髪の毛を整えてくれて編み込みのハーフアップにしてくれた。
これぞ、"イメチェン"と言うらしい。
百さんは口に手を当て、「か、か……」と言うので虫の方だと思い、「蚊?」と聞き返すとブンブンと首を振られる。
「か、可愛いですわ……!ハーフアップはいつもやっているのですか?」
「今日は、お婆ちゃんが私の髪の毛を弄りたかったらしくて、任せました。」
「お婆ちゃん子なんですね!あと、お婆さんセンスいいですわ!」
お婆ちゃんのことを褒められるとほんの少しだけ気分が良い。座ると「今度、私がやってもよろしいでしょうか?」なんて言われたので首を縦に降った。
「皆、朝のホームルームが始まる!私語を慎んで席に着け!」
「着いてるぞー。」
「着いてないのお前だけだ。」
飯田さんの元気が良さそうな声だったけれど、彼以外皆さんが座っていたのは本当のことだった。残念ですね、飯田さん。
飯田さんが席につくと、ガラガラと扉が開いた。
「おはよう。」
「「相澤先生、復帰早ぇぇぇ!!!」」
包帯ぐるぐる巻でまるでミイラ状態な相澤先生が、扉の前へ立っていた。……あんな状態で大丈夫なんですかね?
相澤先生が心配です。私が思っているのもつかの間、
相澤先生は黒板の前に立った。
「俺の安否はどうでもいい。何よりまだ戦いは終わってねぇ。」
戦いは終わってない。どういう事だろうか。