第4章 ヒーローの世界。
暗いところから一気に視線は、明るく。さっきまでいた所に残った。近くには、お茶子さんとか飯田さんや砂糖さん、瀬呂さん、障子さんそして、13号さんがいる。
他の皆は……?どこに行ってしまったの?
周りを見渡しても、出久さんの姿や百さんに梅雨さん、響香さん、突っ込んで行った爆豪さんや切島さんなど様々な人が居なくなった。
「すみ!!!」
「三奈さん……。」
私のことを数少ないがあだ名で呼ぶ、ピンク肌の三奈さんが走っていて他の人の所まで行く。
そうして、13号さん先頭に女子の前に4人の男達が目の前に立っている。
そこには、またもや黒い霧が小さいが渦巻いていていた。
「障子君!みんなは?」
「ちりぢりにはなってはいるがこの施設内にいる。」
障子さんの個性のおかげで、離ればなれになってしまったが施設内にいる事が分かった。
「くそッ!物理攻撃無効でワープって最悪の個性だぜおい。」
瀬呂さんがそう言っているのを聞きながらフードを被り、黒い霧を見る。段々とデカくなる黒い霧は結構厄介だと誰しもが思った。
他のヒーロー達は来ないのか。本当に連絡がついてないのか。
「委員長、君に託します。学校まで走ってこのことを伝えてください。」
「なっ…!?」
確か飯田さんの個性は、足が凄く速い。ジェットだった気がする。何故、飯田さんを指名したというと、
"相澤先生が個性を消しているのに、他のヒーロー達は来ない。だから、ヴィラン側にそれを妨害する個性の人がいる。"との事だ。
13号さんの言うとおりだ、それを探すよりも運が良いのか出口に近い飯田さんが走って助けを呼びに行った方が良い。
しかし、飯田さんは"委員長として行ってもいいのか。"と凄く悩んでいた。