第2章 物語、今動き出す
...はぁ、憂鬱。
地獄の宿泊研修とか気が重すぎるんだけど。
私本気でイタリアンしか出来ないんだけど。
ブツブツと不安の言葉を言っている隣で、
幸平「おー!!にくみじゃんかーしばらくぶりー!」
なんてへらへらと水戸郁魅ちゃんに話しかけている。
コイツ...人が緊張している時になんって緊張感ないんだよ。
創真くんに対する郁魅ちゃんはと言うと、顔を真っ赤にして創真くんと
話している。
彼女は食戟にて創真くんに負けて以来、ずっとこんな感じだ。
まあ、美女好きの私としてはくそ可愛くて仕方ない。
多分創真くんに惚れているのだろう。うらやましい、創真くん。
そんな事を考えていると、シャペル先生の声が会場へと響き渡った。
シャペル「おはよう諸君、ステージに注目だ。これより合宿の概要を
説明する。」
あああああ緊張するーーー!!
ガタガタと震え出す私に創真くんは
幸平「さっきからブツブツおもしろいやつだな〜!」
なんて言って笑っている。くそう、覚えておれよ??