第14章 1ページ完結物3
? side
悲しげに笑うあなたの瞳に
昔愛した人の面影を見た
雨は嫌いじゃない
全て流してくれるから
でもなぜか今日はとても冷たく感じられた
面影は淡くはかない
浮かんでは消える泡のように
夜の冷たい空気の中ため息が零れた
あなたにまた会えるなら月の欠片をも探しだそう
星の砂を集めようともあなたは戻らない
ふと見上げた星空の輝きを見つめ
またあなたを探してた
あとどれだけ涙の夜を重ねるのだろう
季節は巡りまた思い出の日がくる
あなたへの想いは今も途切れることなく溢れている
会いたくて
それがかなわないことが苦しくて
それでも今でも愛おしい
今はもう遠すぎてあなたには何も届かない
それでも強く生きていく
あの月で
あの星で
あなたがどこかで見ているから
End