第13章 A&M
A side
「何で俺のところに来てくれなかったの?」
「いや、行きたかったんだよ?でもスタッフさんに呼ばれちゃったからさ」
「だからってあんなに楽しそうに話していることないじゃん」
「お世話になっている人だから邪険にもできなくて」
「俺よりスタッフさんが大事なんだ」
「そんなことないって」
さっきからずっとこんなやりとりが続いている
今日の収録中、他番組で仲良くさせてもらっているスタッフさんを見かけて挨拶したら、話が弾んで少々話し込んでしまった
そのときは特に何の反応も示さず普通にしていたが
帰ってきてお酒が入ってからぽつぽつと話し出し
放っておかれた、俺以外と楽しそうに放すなんてと潤が不満を訴えているわけだ
酔っぱらった潤は長い
「……き……雅紀!」
「うわっなに?」
「もういい!」
プイッと横を向いてしまったその横顔が可愛い
「じゅ~ん?」
「っ……」
後ろからぎゅっと抱き締めるとピクッと身体が揺れる
「ごめんって。どうしたら許してくれる?」
「んっ……や……ちょっ……」
耳元で囁き耳を舐め上げながら聞くと身体を震わせる
「何でも言うこと聞くよ?」
「あぁっ……ダメ……」
首筋に軽く吸い付き胸の粒を弄ると甘い声を上げる
「……やぁ…ん……ちょっと…俺、怒ってるんだからねっ!」
「ごめんって。じゃあもうしないよ」
「……やだっ……」
天邪鬼……笑
普段のイケイケのイメージとは大違い
めちゃめちゃ可愛い❤