第12章 S&N 2
翌日、体には何も問題がないため、無事退院となった
しばらくはゆっくり安静にとのことなので、俺の家に一緒に帰ってきた
別れるまで、生活していたから大抵のものはあるし、1人にするのは心配だというマネたちの意見もある
仕事のこととか不安はあるけれど、正直、全部忘れていることを喜んでいる自分もいた
付き合っていたことを忘れてしまっているのは少し痛いけれど、そういうことに嫌悪感は生まれてないみたいだし
覚えていないならもう一度はじめからやり直せるということだから
今度は絶対大切にして愛してやりたい
「ここ……?ここに住んでたの?」
「そうだよ」
「……お邪魔します……」
「(笑)おかえり」
「……ただいま」