第10章 1ページ完結物
All ? side
月明かりだけの世界に佇む一人の男
愛した人との時間を思い出しながら……
1人になるのが怖くて誰かと別れては新しい人を見つける毎日
そんな日々に出会ったあなたに一目惚れした
あなた以外いらない
あなたなしでは生きられないと全てを捧げて愛した
激しく抱き抱かれ貪りあってもどこか欠けていて
優しい言葉に艶めく仕草に翻弄されるだけであなたの心は分からなくて
別れてしまえば全て終わるのにもうあなたという罠に堕ちてしまったから離れられない
本当はずっと知っていて分からないフリをしていただけなのかもしれない
あなたの心が向いている先を
それでもあなたが言い出さない限りは
一時の夢でもいいからこの時間に溺れていたい…
END