第8章 S&N
「…………俺も好きだよ」
「翔さん……!」
嬉しくて、相手が病人だということも忘れて力いっぱい抱き締めた
「ちょっ……くるし……」
「あっごめん……」
離れると、どちらからともなく吹き出した
「ごめんね、休んでもらおうと思ったのに」
「ふふ(笑)」
「寝て?もう何もしないから(笑)」
「それも寂しいけどなぁ(笑)」
翌朝、翔さんの熱は下がっていた
「良かった、下がっているね」
「ありがとう、かずのおかげだね」
ちゅっと軽くキスされた
「……顔真っ赤だよ?(笑)」
「……翔さんのせい!」
「本当にありがとう、また来るから」
「気を付けてね」
「今度、休み合わせてどこかいこう」
「俺は融通きかせられるから、翔さんの休める日でいいよ」
「わかった、決まったら連絡するね」