第4章 4
真央霊術院に入学すると、は特進以外の鬼道の教科と実技を担当していることを、初めて知った。
「恋次くん、また居残りですか?」
「……」
「こら、ここでは先生ですよ。」
「そうだぞ恋次!そもそも前々から母様のことを呼び捨てにしおって、失礼だぞ!」
「ルキアも、ここでは母様ではなく先生と呼びなさいと何度も言っているでしょう。」
「う、はい、先生。」
特進の先生よりも教え方がずっと上手く、居残りの補修の後は、必ずが教えてくれた。
これが俺だけなら贔屓されていると見られるだろうが、は補修の生徒には必ず付いて根気よく教えていた。