第12章 I miss you〜SJ〜 6
「ローションなんてねぇし…ちょっと痛いかもしんねーけど」
テーブルの下に置かれた保湿クリームを手にした翔君は、それをたっぷり自身のモノに塗ると、俺の後ろへとあてがった。
「ここまで我慢した俺を褒めろ?」
「それはお互いさまぁっ」
そう返した瞬間、翔君のモノが一気に俺の中を貫いた。
押し広げられ、中を満たされ…
ずっとずっと求め続けていた翔君の存在を奥深くに感じて、胸がいっぱいになって、涙が溢れてきた。
「わる、い…痛かった、か?」
心配そうに俺を覗き込んだ翔君に笑ってゆっくり首を横に振る。
「しあわせだから…だよ…」
「……そうか」
俺の額にかかった前髪を横に流した翔君は優しく目を細めた後、再び開いたその目を熱く煌めかせた。
「ベッドに行く余裕もねーとか、格好悪いけど…な…」
そう言いながら翔君がゆっくり腰を引いていく。
内壁が持っていかれる感覚にゾクゾクして…
でもようやく中に感じたそれを離したくなくてそこに力を入れると、ニヤッと笑った翔君が再び腰を奥深くへと進めてきた。
それを繰り返されるたびに擦られる中は敏感になっていく。
でも、もっと欲しくて…
もっと感じたくて…
その首に腕を回してしがみつくと、俺の気持ちを汲み取ってくれたのか、翔君の動きが更に激しくなる。
奥深くを突かれ、次の瞬間にはギリギリまで抜かれて、そしてまた押し広げられ…
「もっ、あっ、ンァぁっっ」
「きもち、いいか?」
「んんっ」
言葉の代わりに必死に頷いて、この想いが届くように俺を熱く射る目を見詰めながら、その唇に唇を押し当てた。
普通の呼吸ですらままならないから、唇なんて合わせたら更に苦しくなるって分かっていても、合わせたらもう離したくなくて…
感じられる場所全てで翔君を感じたくて、もう、翔君しか、感じたくなくて…
永遠なんてものがない世界だから
二度とこの存在を失わない
という約束が果たされるのはこの命が尽きる時だけかもしれない。
なら…
もうこのまま息ができなくて死んでしまってもいい。
そんな究極の事を考えながら深い部分を攻められ…
溶け合うぐらい唇を貪りあって…
翔君のモノが俺の最奥で欲望を放った瞬間、頭が真っ白になるぐらいの快感と共に、俺のモノも弾け飛んだ。