オイルマッサージで初中イキ!私開発されひゃいましゅうう♥♥♥
第6章 □
「今日な、彼女を中イキさせてあげたよ」
そんなことをさも嬉しそうに話すんだもの、やっぱりヤバいやつだわコイツ。
てか、今日って、ここでヤったってこと?オレがさっきすれ違ったあの子は中イキ直後だったってこと?
「酷い男のせいで性交痛を覚えるようになったらしいんだ。気の毒だよな。絶対なんとかしてあげようと思ってさ。せっかくの体なんだから、できる限りの悦びを感じさせてあげたいだろう?」
「ここでヤったのか?」
「いや、手でだけだよ」
「マジか。お前、そういう趣味なの?」
「そういう訳じゃあない。彼女に必要なのは普通のセックスじゃなくて、安心して身を任せられるケアだったんだ。だからそれを施してあげただけだ、プロとしてな。彼女もすっかり気持ちよくなってくれて。本当によかったよ」
伊豆の顔は幸せに満ちていた。こいつの悪いところは悪気がないところだな。ピュアなんだよな。
「彼女な、体だけじゃなくて心も素敵なんだ。オレのことを一生懸命考えてくれてる。いつかオレとセックスするときはお漏らししてくれるって約束してくれたよ。彼女がその気なら、オレも頑張らなきゃな」
何その情報、あんまり聞きたくなかった。
「で、今後どうするわけ?」
「ん?」
「普通に付き合ったりしないの?デートに誘うとか」
「そりゃあデートもしたいさ。でも、オレも仕事が忙しくてなあ」
そういえば、仕事こそ人生!みたいなコイツはほぼ休みなく働いているのだ。
「こうしてたまに店に来てもらって彼女の体を治してあげられるだけで、十分幸せなんだ、オレは」
うーん、ピュアか。
「彼女には申し訳ないけれど、この分じゃあ結婚も相当先になるだろうと思っている」
いやそれは話飛びすぎじゃね?まあこいつは真剣なんだろうけど。
「でも伊豆、そんなんじゃ、彼女を他の男に取られちゃうかもしれないだろ」
「おいおい。彼女にはオレしかいないって言っただろ」
だからそれお前の妄想だから。
「無理やりってこともあるじゃん」
オレがそう発言すると、足揉みをしていた伊豆の手がグッと力を増した。
珍しいな、こいつが動揺するなんて。