オイルマッサージで初中イキ!私開発されひゃいましゅうう♥♥♥
第5章 ♥♥♥♥♥
足を踏み出して、入り口へと向かう。すりガラス張りのドアを伊豆さんが開けてくれた。コロロンコロロンとドアベルが鳴る。
「ありがとうございました」
伊豆さんの業務用挨拶に見送られて、私は店の外へ出た。
建物の廊下は静かで、階段口に着くまでに、男性1人とすれ違った以外は誰にも会わなかった。
階段を一段一段踏みしめながら、感慨にひたる。
あのね伊豆さん。
あなたにしてもらったことが、私本当に嬉しかったから。ちゃんとそれを活かせる女になりたいと思います。
不思議ですね、えっちに自信が持てると、こんなに気持ちが晴れ晴れするんですねえ。
ひと時の夢、ありがとうございました。
階段を登りきったところで、チロリン、と音が鳴った。スマホのチャットアプリの着信だ。
職場の後輩男子くんから、みんなで飲み会するんで来ませんか、とのこと。最近彼からよくお誘いが来る。
「OKですよ…と」
私の返事に、後輩くんは喜ぶワンちゃんのスタンプを送ってきた。クス、かーわいい。
ビルのガラス扉を開いて外に出ると、空気がとっても美味しかった。お気に入りのピンクのワンピースが風に揺れる。大きく伸びをして、誰に言うわけでもなく声を出した。
「さぁーて、恋でもしますか」