オイルマッサージで初中イキ!私開発されひゃいましゅうう♥♥♥
第3章 ♥♥♥
伊豆さんはあんなにえっちなマッサージをしている時も、ずーっと冷静だった。いつも通りだった。
やっぱり伊豆さんにとっては「お仕事」でしかないんだなあ。
それが気楽といえば気楽なんだけど。
ちょっぴりさみしいと言うか、嫉妬…のようなモヤモヤも感じてしまう。
う〜、なんか、ドンドン伊豆さんにのめり込んじゃってない?私。大丈夫かな。
伊豆さんはカッコいいし話しやすいし手がエロいから好きだけど、でも恋人になって欲しいみたいな好きとは違うって、最初は思ってた。
ていうかそこ混同したらいけないんだぞって、そう思ってた。
ネットで見たマッサージ体験談でも「お客さんに惚れられて困る」みたいな話結構あったし。
密室で2人きり、体をいっぱい触られて…となると、やっぱり勘違いっていうか思い込んじゃう人も多いんだろうな。
私は、そういう風に伊豆さんに迷惑かけたくなかった。
そう思ってたはずなのに。
「では、本日もありがとうございました」
目尻をくにゅらせて微笑みながら、伊豆さんは私を入り口まで見送ってくれた。
ああ、やっぱり笑顔好きだな。
好きだから…迷惑はかけたくないな。
「伊豆さん」
私はカバンを抱え直して、伊豆さんにしっかり向かい合った。
「私…伊豆さんはすごいプロだって信じてます。伊豆さんに全部預けます。恥ずかしがったり、怖がったりしないように、私も覚悟を決めます。だから私の体のこと…よろしくお願いします」
深々と頭を下げる。
伊豆さんは少し驚いた様子だったけど
「ありがとうございます。精一杯やらせてもらいます」
と、彼もまた深くお辞儀をした。