第8章 *愛=嫉妬*
梅雨ちゃんと常闇君はエクトプラズム先生の神出鬼没の分身に苦しめられていた。
「常闇踏陰の強みは間合いに入らせない射程範囲と素早い攻撃さね。けれど裏を返せば間合いにさえ入れば脆い」
(気づかなかった……でも数で隙をつくと確かに天敵にもなりうるかも…)
もしかしたら先生たちは自分でも気づいていない弱点を熟知しているのかもしれない。
そして梅雨ちゃんと常闇君はエクトプラズム先生に拘束されてしまった。
「これはもうダメかもしれんなぁ…」
「でも待って…2人何か話してる」
梅雨ちゃんが常闇君に話しかけた後、ダークシャドウが勢いよくエクトプラズム先生に襲いかかる。
だが、ダークシャドウの攻撃はエクトプラズム先生の足蹴り防がれてしまった。
「え…?」
しっかりとモニターを見ていたはずなのに、攻撃は防がれたはずなのに、気づいた時にはエクトプラズム先生の足にハンドカフスが掛けられていた。
「蛙吹・常闇チーム条件達成!」
「何が起こったんやろ……全然見えへんかった…」
「私も」
エクトプラズ先生は分かっているようで、二人に何か話しかけている。
ともかくまずは1チーム条件達成。これで先生達に勝てる道もあるということが証明された。
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3戦目。飯田くん・尾白くんペア対パワーローダー先生。
「こっちは飯田くんの個性が上手く使えないみたいだね」
出「うん。パワーローダー先生の個性で地面に穴が開けられてる。無闇やたらに進んだら落ちる」
落とし穴だらけのエリアを、尾白くんが飯田くんの背中に乗って物凄い速さで進んでいく。
すると、地面からパワーローダー先生が飛び出て来て二人は態勢を崩してしまう。
「いや、まだ行ける…!頑張れ飯田くん尾白くん!」
尾白くんは尻尾を飯田くんの足に巻き付ける。
そして、飯田くんが思いっきり足を振り上げ、尾白くんを飛ばした。
「飯田・尾白チーム条件達成!」
出「はぁ〜…ドキドキした…」
尾白くんは飛ばされながらパワーローダー先生の攻撃を防ぎ、ゲートを突破。見事に合格した。
4戦目。焦凍・百ちゃんペア対相澤先生ことイレイザーヘッド。