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〘轟焦凍R18〙初めての愛を集めて

第8章 *愛=嫉妬*



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∬ テスト当日 ∬

§ 上鳴電気side §


「全員手をとめろ。各列の一番後ろ答案を集めて持ってこい」


砂藤に答案用紙を渡して大きく息を吐く。


「はぁ〜〜〜!終わった……」


「確認が終わるまでは席を立つなよ」


とりあえず最大の敵である筆記試験を終え、張り詰めていた教室の空気も少し軽くなる。


「よし。終わっていいぞ」


バッ!っと一気に何人かの生徒が立ち上がり、いつもの騒がしさを取り戻す教室。
後ろの席の切島は真っ直ぐ爆豪の元へと歩いて行った。


「爆豪!サンキューな!お前が教えてくれたとこ出たぜ!!」


「テスト範囲教えてんだからあたりめェだろ!これで赤点だったら殺す!!」


「怖いなぁ〜赤点無いとえぇなぁ…」


「大丈夫よ、頑張ってたじゃない。ケロ。」


「ありがとうヤオモモ〜!」


「よく頑張りましたね、芦戸さん」


机に突っ伏していたり、友達と開放感を味わっていたり、勉強を教えてくれた人の所に行ったり……テスト勉強の仕方で、テスト後の行動も変わってくる。


(俺は勿論!ユイちゃんの所に!)


軽快な足取りで#ちゃんの席へと向かうと、ユイちゃんも目だけを出して机に突っ伏していた。


「ユイちゃん!勉強教えてくれてありがとな!お陰で何とかなりそう!」


話しかけると、俺を見て少し笑うユイちゃん。


(今のは…笑ったよな?俺もだんだん分かってきた!笑ってるのが分かると可愛い…!)


「そう?ならよかった。皆で林間合宿行こうね」


「おう!」


ユイちゃんの言葉を聞いて、テスト勉強を頑張って良かったなとしみじみ思う、
正直まだ赤点ギリギリのラインだとは思うけれど、赤点だと分かりきっていた前のテストと比べれば大きな進歩だ。


「轟さん、この問題の答えなのですが、どうなりましたか?」


「これか?それなら……」


「同じですね!安心しました、ありがとうございます」


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