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〘轟焦凍R18〙初めての愛を集めて

第7章 *嫉妬=熱*



§ ユイside §


口に触れる温かな感触。


「ん~……」


目を開けると、すぐそこに柔らかな笑みを浮かべた焦凍。


「おはよう、ユイ」


「うん…おはよう…焦凍…」


またふわふわした頭で逞しい体を抱き枕のように抱き締める。


「ね……頭撫でて…」


抱き締めながらそう言うと、焦凍は頭を撫でてくれた。


「焦凍に頭撫でられるの好き。なんか落ち着く…」


「知ってる」


「そうなの?」


「ああ」


焦凍が私の事を知ってくれているのが嬉しい。


「ユイ」


ベッドに埋めていた顔を上に向かされ、キスをされる。
まだ朝だというのに昨日の夜のような深いキスに、朝の訪れを伝える日差し。それのお陰で寝ぼけていた私の頭は冷静さを取り戻していく。


「んっ……」


唇が音を立てながら離れると、そこには五分前にもみた顔が間近に。さっきと同じ光景なのに私の頭は爆発しそうになる。


「どうした?」


バッと顔を反対側に向けると焦凍がお腹に手を回してきた。


「………起きた」


「寝ぼけてるお前も可愛かった」


「面白がらないで……」


そっぽを向きながらも回された腕を握り締めると。ふと左手に感じるひんやりとした感触。


「これ……」


左腕を空に掲げてみると、そこには昨日行ったショッピングモールで見つけたブレスレットがつけられていた。


(もしかして…電話してくるって言った時に買ってくれたのかな…)


「今はバレるといけねぇから腕には付けられねぇだろ?鞄にでも付けといてくれると嬉しい」


そういえばあのブレスレットはペアブレスレットだった。


(じゃあ焦凍も同じものを持ってるんだ…)


自分からした約束が自分の首を絞めている気がする。


(困ったな…この人は私の彼氏ですって言いたい)


「じゃあ焦凍も鞄に付けてね?それなら偶然同じものを持ってたって言えるでしょ?」


「分かった」




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