第7章 *嫉妬=熱*
「そういえば家に連絡はしなくて大丈夫か?」
「大丈夫だよ。電車の中で、今日は泊まるって連絡しといたから」
流石に帰さないと言われたらもしかしたら泊まることになるかもとは思った私は、焦凍とろくに話せなかった電車の中でメニーさんとスウさんに連絡をしていた。
(逆に今日は帰さないって言われて察しない人もいないと思うけどね…)
「なら良い。そろそろ学校の準備するか」
「うん。ねえ焦凍」
「何だ?」
「ありがとう」
「喜んでくれたなら良い」
二人で起き上がって朝の準備をしようとすると、自分が服を着ていないことに気付く。
昨日の記憶も蘇ってきて、一人で恥ずかしくなってしまう。
「ユイ…?」
「あ…何でもない」
急いで下着とシャツを着ると、焦凍が後ろから抱き着いてきて耳元で囁いた。
「昨日は可愛かった」
「うぅ~……やめてよ本当…」
「綺麗だった」
「恥ずかしいからやめて…早く学校の準備するよ」
「今日は一緒に学校行くだろ?お前ここから一人で学校行けねぇし」
「そうだね…一日くらい一緒に学校行っても何も言われないよね」
「クラスメイトだからな」
学校に行けばただのクラスメイト。少し時間が経った頃に付き合っていることは言うつもりだったが、私はそれまでの時間がとてつもなく長く感じるだろう。
二人で家を出た私と焦凍は、途中で飯田くんと緑谷くんに会って4人で登校した。