第7章 *嫉妬=熱*
白い肌の上に咲く1輪の赤い花。
その花は強い独占欲を剥き出しにして自慢げに咲き誇っている。
「轟くん…何したの…?」
「俺のものだって印をつけた。1つ目の交換条件はこれだ」
「…?」
「この印が消える前に新しい印を付ける。お前はずっとこの印が消えないようにしろ」
つまり、消えそうになったら新しいものを付けてもらえという事だ。
ユイは自分の体に付いた花を見て照れくさそうに笑う。
「分かった。消えないようにする」
その姿があまりに愛しいので、俺はユイの肌と俺の手を隔てている胸元の布に手を掛けた。
「ゃ…待って轟くん…」
「何だ」
「その…恥ずかしい…から…」
シャツのボタンを外す時も抵抗を見せず、付けられたキスマークを見て笑っていたのにここでは恥ずかしいと思うのか。
「今から数え切れないくらい見ることになるんだから良いだろ」
「とっ…轟くん…!」
思ったことを言っただけなのだが、ユイの下着をつかむ俺の手にかかる力が強くなる。
「ユイ…お前が言ったから俺は付き合ってることを言いたくても言えない。だから今は俺の物になってくれ。お前の全部が見たい」
「……」
答えはないものの、ユイの腕の力が緩められて俺の手が自由になる。それを都合のいいように解釈して、俺はユイのブラを上にずらした。
ぷるんっ。と形のいい胸が俺の前に晒される。
指先が右胸の先端を掠めると、ソコはすぐに固くなり、ユイの口から初めて聞く色っぽい声が漏れた。
「やんっ…ぁ…とど…ろきく…」
「焦凍」
「ぇ…?」
逆側の先端も優しく触る。
「あぁ…んっ…」
「焦凍って呼んで」
「…しょうと…くん…あんっ…」
今度は両方同時に触る。
「くんじゃない。焦凍」
「……」
ユイは口から漏れそうになる声を押し殺しながら顔を左右に振る。名前で呼ぶだけだ。それくらいいいだろう。
「言ってくれたらもっと激しく触る。な?」