第7章 *嫉妬=熱*
§ 轟side §
「んっ…んぅ…はぁっ…」
欲望のまま、衝動のままにユイにキスをする。
「轟くん…誰か来るかも…」
「今日は誰も帰ってこねぇ…だから安心して俺に抱かれろ」
キスをしながら片手で部屋の鍵を閉めて、もう立つのも精一杯であろう細い体の腰を引き寄せた。
再びキスに意識を集中させると、目の前には長い睫毛をゆっくり揺らしながらキスの雨に耐えているユイ。
こんな女に優しくされたら誰でも好きになってしまう。
「ユイ…他の男とあんまり仲良くなりすぎるな」
「んぅ…私が…好きなのは轟くんだけだよ?」
「それでも嫉妬する」
「でも…っ…うわぁっ!」
ユイが中々「分かった」の4文字を言わないのは何故だろうか。俺じゃなダメなのか…。
そう思った時にはユイを横抱きにしてベッドの上にその体を縫い付けていた。
「でも…何だ?」
プツ、プツ────
ユイの両手首を片手で押さえつけてシャツのボタンを1つずつ外す。本当に嫌だと思ったら逃げられるように力はそんなに入れていなかった。
「好きなのは…っ…轟くんだけだけど…私を受け入れてくれた人達だしせっかく同じクラスになれたし…友達として仲良くしたいなって思うんだけど…ダメ…かな?」
「…っ……」
ズルい。好きな女に服をはだけさせて、真っ赤な顔で恥ずかしさに耐えながらそんな事を言われて断れるすべを俺は持ってない。
(今すぐ…食っちまいてぇ…)
「それなら交換条件が2つある」
「何?」
ユイがその気じゃなくても男がその気になってしまうことだってある。A組の奴らは約1名を除いてそんな事はしないと思うが、男なんて理性が壊れちまったら何をするかわからねぇ。だから[賢者タイム]なんて言葉があるんだろう。
(それなら…他のやつに襲われてもユイが俺のだって感じさせるものを付けておけばいい)
まあそうなった時は絶対に自分が助けるから万が一の話だが。
俺はシャツの最後のボタンを外して左右に開いた。
白い肌に細い体のラインは俺の欲を掻き立てる。
下着から溢れ出ている胸へ唇を寄せると、きつく吸い上げた。