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〘轟焦凍R18〙初めての愛を集めて

第6章 *雄英*


 
§ ユイside §


「ハイ私が来た」


英語を含めた午前中三時間を終えてやってきたヒーロー基礎学の時間。
オールマイトの「私が来た」というお決まりのセリフも授業の時は少々雑になってしまうのだろうか。


「ってな感じでやっていくわけだけどもね。今回のヒーロー基礎学だが職場体験直後ってことで遊びの要素を含めた救助訓練レースを行うことにする!」


(レースか…)


「ここは運動場Y!複雑に入り組んだ迷路のような密集工業地帯!5人4組に分かれて1組ずつ訓練を行う。私がどこかで救難信号を出したら街はずれから一斉スタート!誰が一番に私を助けに来てくれるかの競争だ!」


運動場にYとかあるのか。工業地帯を元に作られた運動場は、多分運動場じゃない。
運動場のスケールを軽く超えていた。
そんな運動場Yに最初に挑戦するのは三奈ちゃん、瀬呂くん、尾白くん、飯田君、緑谷君だ。


切「トップ予想な。俺、瀬呂が1位!」
上「でも尾白もあるぜ」
峰「オイラは芦戸!あいつ運動神経すげぇぞ」
爆「デクが最下位」
麗「ケガのハンデはあっても飯田くんな気がするなぁ」


(最下位は置いといて…トップ予想は結構割れてるなぁ…)


1Aの皆がインターンに行っている間に資料を貰って顔と名前は一致させたけど、個性は知らない。


(こればっかりは見てみないと…)


「それではSTART!」


オールマイトの掛け声と同時に5人が大きく飛び出す。


(瀬呂くんはその名の通り手からテープが出るのか…これだと上空を走れるから確かに早い…けど尾白くんは尾の使い勝手が良いから入り組んだ所でも捕まるものさえあれば難無く行ける)


進み方は違えどどちらも個性を上手く活用している。


(三奈ちゃんは足から液体みたいな物が出てる…飯田くんも足についたエンジンでスピードがある。この2人は進むルートは大体一緒だけど真っ向からこの入り組んだ所を進むのはスピードと運動神経がどっちも優れてるからだよね)


それでもやはり空中をスイスイ進んでいる瀬呂くんが有利かな…そう思った時、ビリビリと電気のようなものを纏った一つの身体が空中に浮かび上がる。


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