第4章 *必然的個性*
そんな会話があって、私はクレープを食べながら二人に質問攻めにされて、轟くんの事が気になっているという相談をしていた。
今は轟くんに告白するかしないかって話をしている。
「告白はしないかな……」
心「どうして?」
「私不愛想だから一緒にいてもつまらないし…」
ユウ「そんなことないよ!少なくとも私はユイと喋ってて楽しいよ」
心「私もつまらないなんて思わないよ」
「ありがとう……」
実は他にも理由がある。むしろその理由がメインなのだがこのことは誰にも言うつもりはない。たとえそれが友達でもだ。
(仮にもし私と轟くんが付き合えたとしても、絶対にお父さんが黙ってない…迷惑がかかる。だから私から轟くんに気持ちを伝えることは…無い)
心「でもまた何か進展があったら教えてね!」
「うん…」
ひとしきりこの話題は話し終えて、クレープを食べ終える。
心「あ、もうこんな時間!そろそろ電車に乗らないと遅くなっちゃう!」
楽しい時間というのはあっという間に過ぎるものだ。
ユウ「本当だ!あ、その前にユイ、LINE交換しない?」
「あ、うん!良いよ!」
頭の中のモヤモヤした気持ちを無視して鞄の中から携帯を取り出す。
と、その時
—————————ゴォォォン!!!