第10章 *Cultivate love (2)*
「ユイ」
1度ユイの腰を打ち付ける速度を落として、鏡に身体を預けるユイに後から抱きつく。
「しょうと……?」
頭を僅かにこちら側へ向けようとするユイ。
「ユイ、前見ろ」
「……?」
鏡の中のユイと目を合わせて、ユイの乱れた髪をかきあげると、久しぶりにユイの顔をしっかり見ることが出来た。
「鏡越しだとお前が俺に犯されてんのがよく見える」
もう一度腰を打ち付けるとユイの中がきゅっと締まり、ユイは俯いて顔を隠してしまう。
「顔上げろ、ユイ」
「やだっ……あんっ…恥ずかしいっ……」
やだと言いながらも顎を上に向けるとユイの顔は簡単に鏡に映し出された。
「もっと見せろ」
「あんっ……あああっ……んぁぁ……」
淫らな声を上げながら首を横に振るユイは今にも泣き出してしまいそうだ。
「お…ねがい…っ……見ないでぇっ……ああんっ!」
「大丈夫だ。気にするな、綺麗だ」
安心させるために言ったつもりだったのだが、ユイの中が更に締まり、俺もそろそろ余裕がなくなってくる。
「く…っ…ぅ…ユイ、イクぞっ……」
「はぁんっ!」
俺がユイの中に白い液体を吐き出し、ガクッと鏡に張り付くように崩れ落ちるユイ。
その身体を抱き寄せてユイの中から自身を引き抜くと、先程吐き出した液体がユイの中からドロドロと溢れてきた。
「風呂は……無理そうだな」
元々眠そうにしていたユイは寝息を立てて眠っている。
「仕方ねぇな、明日風呂に入れるか」
ユイの髪と身体を拭いて取り敢えずユイが準備して来ていた下着と服を着せようとした時にふと思う。
今ユイは完全に俺だけが独占している。
ユイの中も俺でいっぱいだ。
(なら……俺の匂いをつけちまいてぇ……)
特に悩みはしなかった。
ちょっとした好奇心とユイの反応を楽しみに、俺はユイを着替えさせてベットに寝かせて風呂に入ってから俺もベッドに入った。