第10章 *Cultivate love (2)*
「ああんっ……あんっ……」
水の中でも分かるくらいねっとりとした液体が指に絡みつき、ユイの中から指を抜けば水の中へと溶けて行く。
指一本だけですぐにでもイキそうなユイの中を掻き回す。
「待っ……て……しょ……と……!」
「1回イッとけ」
ユイの中を片手で開くと水がユイの中に侵入してきて、ユイはその快感にも息を荒らげる。
弱い所を見つけて執拗に攻めながら胸の愛撫も忘れず、激しく、でも壊れ物を扱う様に片方の手でユイの頭を撫でてあげると
「あああああああっ!」
ユイは体をびくんと震わせながら湯船の中で1度達した。
「はぁっ……あっ……」
達したばかりで触れるだけで小さく体を跳ねさせるユイを横抱きにして、のぼせる前に湯船から出る。
少し上気した肌から零れる息が湯気に溶け、空気と共に俺の中に入ってくる。
ユイの頭が俺の体に預けられて、額に滲んだ汗が俺の汗と混ざり合った。
「ユイ、まだ行けるか?」
「ぅ…ん、だいじょぶ」
小さく微笑むユイを全身鏡の前に立たせてから、鏡に手を付けさせて後背位の体制にさせる。
「挿れるぞ」
この快感を今か今かと待ちわびていた自身は直ぐにユイの最奥を貫いた。
パンっ!
「あああああああああっ!なんかっ!これ……っ!」
無我夢中でユイの中を貫く欲棒はユイの弱い所を刺激しているらしく、ユイはもっと、と言わんばかりに中を締め付ける。
パンっ……!パンっ……!
「ユイっ、あんまり締めんな……っ……」
「はぁっ……はうっ……ゃぁあっ」
俺の言葉など届いていないかのように喘ぎ続けるユイの声はバスルーム全体に反響して俺の耳を包みこんだ。