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〘轟焦凍R18〙初めての愛を集めて

第8章 *愛=嫉妬*



彼女がいると言ってしまったことも気になるけれど、そこは一旦保留にしておこう。


「怒って…無かった?」


「…?なんで怒るんだ?」


「だって急に泊まりに来たりして……」


「それは大丈夫だ。今度自分にも見せるって約束したらむしろ機嫌良くなってたな」


「良かった……」


優しいお姉さんで本当に良かった。
さりげなく会う約束をされているし、その時に昨日の事は謝ろう。

登校中から頭をフル稼働させ、学校に着くと、いつもより沢山の生徒が席に座っていた。
私達の登校時間が普段に比べて10分ほど遅れたからである。


「おはよ……あれ、今日轟と登校?」


げっそりした顔の三奈ちゃんが、教室に入った私達を出迎える。


(話に夢中で忘れてたけど一緒に登校してたんだった……)


焦る私の横で、焦凍は至って冷静だった。


「登校中にたまたま会ってな。昨日の試験の事話してた」


「あ〜…2人ペアだったもんね……私は…もう……」


段々声のトーンが下がっていき、泣きそうな顔をする。
気付けばその後ろにも同じ空気を纏った人影が3つ。


「皆…合宿の土産話楽しみに……してるからっ…!」


その4人は三奈ちゃん、上鳴くん、砂藤くん、切島くんだ。
共通点は……昨日の演習試験で残念ながら条件達成出来なかったという事。


「予鈴が鳴ったら席に着け」


シーーーーーーーーン………………


相澤先生が来たと同時に教室に静寂が訪れる。
聞こえてくるのは4人分の啜り泣きだけ。


「今回の期末テストだが残念ながら赤点が出た。したがって……」


啜り泣きの声がだんだん大きくなっていく。




「全員行きます!」





「どんでん返しだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


啜り泣きは一転して歓喜の声へと姿を変える。





「ただ、赤点は赤点だ。お前らには別途に補修時間を設けてる。ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツいからな」





そして次は声も出なくなった。


赤点は筆記では該当者無し。
だが、実技で条件達成をする事が出来なかった先程の4人が赤点。
そして、ミッドナイト先生に瞬殺されてしまった瀬呂くんも赤点だった。


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