第8章 *愛=嫉妬*
ユイは足を小刻みに震わせて小さな嬌声を漏らす。
「ぁ…ぅあ………はぁ…っ」
(イッたか)
余韻に浸っているユイの腰を再び強く打ち付ける。
「ああっ!まっ…しょ…と!」
──パンッ!パンッ!パンッ!
「ああんっ!まだ…っ…イッたばっかり…っ!あぁっ!」
「ユイ…っ!」
制御が効かなくなってしまった俺は、もう一方の足も肩も足に乗せ、無我夢中でユイに体を打ち付ける。
ユイの中が締まり、それと同時に俺も質量を増していく。
「…ユイ…っ…」
「んぁっ…あああっ…」
ユイの嬌声は次第に大きくなっていき
「あああああああっ!」
ユイが絶頂へと登りつめ、ユイの中がキュッと締まる。
「………っ…!」
ユイと同時に俺もユイの中へ欲望を吐き出した。
「悪い…っ…中に…」
「良い……大丈夫」
ユイの隣に寝そべると、ユイは猫のように体を擦り寄せてくる。
体に鈍い痛みが走り肩を見ると、そこには俺がいつの日にか付けた赤い跡がついていた。
「ん〜……」
ユイは眠たそうに俺を抱き枕にする。
「ユイ」
ユイの顔を上げ、胸元を見ると、自分が付けた跡が少し薄くなっていた。
(新しいの、付けるか)
俺もユイの肩に唇を寄せ、吸い上げる。
「痛い…焦凍……」
「悪い」
もう寝る寸前のユイは重い瞼をゆっくり持ち上げる。
(コイツ、寝起きと寝る前は寝ぼけるんだな)
また新しい一面を知ることが出来て嬉しくなる。
試験終わりで疲れていたこともあり、その日は俺もすぐに眠りについた。