第8章 *愛=嫉妬*
次は焦凍の舌が私の敏感なところを執拗に攻める。
「しょうと…っ…やぁ…っ!ああっ!」
下着がするりと足から抜け、中心がひんやりとした空気に触れる。
顔を上げた焦凍は二本の指を一気に愛液で濡れたソコへと埋め込んだ。
「こっち向け」
「んっ……」
焦凍は私から漏れる声を閉じ読めるようにキスをする。
キスをしながら、焦凍は中に埋め込まれた指をクイッと曲げた。
「んんんんっ!んっ!」
二本の指は私の中を掻き混ぜるように激しく動き回り、敏感なところを攻めてくる快感に全身の力が抜けていく。
イキそうになってしまい、私は焦凍の服をきゅっと掴んだ。
「一緒がいいか?」
焦凍の指の動きが止まる。
無言で首を縦に振ると、焦凍は自分のネクタイに手をかける。
私の目の前で片手でネクタイを緩める仕草は何とも言えない色っぽさを出している。
「カッコいい……」
心の中で言ったはずの言葉は口から出ていて、気づいた時には一糸まとわぬ姿の焦凍が私の上に覆いかぶさっていた。
その顔は先程よりも少し赤いように見える。
「少し待ってろ」
タンスに何かを取りに行こうとする焦凍。
私はその腰に両手で抱きつき、ベッドへ引き戻した。
「そのまま……何も付けないでいい」
「ユイ…それは……」
「後でピル飲むからいい…っ…」
焦凍の腕の中で小さい子供のように駄々をこねる私。
焦凍は今頃呆れているだろうか。
「証明…してくれるんでしょ…っ?」
他のことならまだしもこの行為に関しては好き嫌いがはっきり分かれる。
もしかしたら焦凍はそのままは嫌なのかもしれない。困らせていると自覚しながらも自分の我儘を焦凍に押し付けている。
「後悔しても知らねぇぞ」
「しないもんっ!」
とうとう喋り方まで子供になってしまった。
こうなってくるともう別人のようだ。
焦凍は「分かった」と言ってゆっくりと自身を私の中心に挿入する。
「やああああっ…あぁん……」
最初に焦凍のモノを受け入れた時よりも生々しい感覚が私の中心に熱を集める。
だけどその感覚に恐怖は無くて、快感だけが増していった。