第8章 *愛=嫉妬*
「好きだ、ユイ」
一言の告白の後に唇が触れ合い、ベッドまで手を引かれる。
ベッドに 倒れ込むと、すぐに舌が入ってきて焦凍の体温が私にも伝わってきた。
「んんっ……」
左手はベッドと私の頭の間に差し込まれ、右手はネクタイを器用に外していく。
(キス……長い…っ…)
全てを貪るかのようなキスに思考が停止し、必死で焦凍の体に縋り付く。左手が頭から離され、ワイシャツのボタンを外していくのにも抵抗出来ず、されるがままに焦凍に体を委ねた。
やがて唇を甘噛みされて、透明な糸を引きながら焦凍の顔が離れていく。
「ユイ、後ろ向け」
「…ぅ…ん」
ベッドにうつ伏せになると、シャツを剥ぎ取られてブラのホックが外される。
「ひゃんっ……!」
体に手が触れ、それだけでくすぐったい感覚に襲われた。
お腹に手が回され、私の上に寝そべるように焦凍がぴったりくっ付いてくる。いわゆる抱き枕状態だ。
焦凍の手が優しくなぞるように胸に触れた。
そのあと肩に訪れる一瞬の痛み。
キスマークを付けられたんだと理解するまでにそんなに時間はかからなかった。
「はぁ…んっ……んん……」
ベットに顔を埋めたまま後から胸を弄ばれて、耳元で甘い言葉を囁かれる。
「俺はお前のもんだ…お前が好きにすればいい……」
顔が見たくなってくるっと体を反転させる。
何も面白い事なんて無いけど、目が合った瞬間に笑みがこぼれてきた。
「可愛いな、お前」
瞼にキスを落として、スカートの中に焦凍が顔を埋める。
「ちょ…汚いよ……っ…!」
抵抗しようとすると、下着越しに強く中心を吸われて体から力が抜けていく。
「ああああっ……はぁぁぁっ……しょ…と……しょおと……」
狂ったように名前を呼ぶと、スカートの隙間から焦凍が顔を覗かせた。
「お前に汚いとこなんて無い」
そしてまたスカートの中に消えていく。