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〘轟焦凍R18〙初めての愛を集めて

第8章 *愛=嫉妬*




「焦凍って私の事何でも分かるよね」


「そんな顔してたら気付く」


「他の人は誰も気付かなかったみたいだけど?」


「他の奴らと一緒にすんな。俺はお前の彼氏だ」


「そうだね…」


「で、何があった?」


「………」


何かあったことを隠すつもりはもう無いようだが、それ以上は何も言わない。


「悪りぃ…言ってくれねぇと守ってやれねぇ。何があったんだ…?」


頑なに理由を言わないユイの態度に心配になって来る。
俺のせいで何かに巻き込まれてるんじゃないか、と。


「ごめん…そんなに大したことじゃないから」


「なら話せるだろ」


「それは………わかった。話すけど、今は言わない。試験が終わった後にちゃんと話す。だから今は何も聞かないで…?」


「………分かった」


今理由を聞きたい気持ちを抑えてここはその条件で了承する。


「勝手に変な態度取っておいてこんなこと言ってごめんね…」


「別に良い。その代わり、後でちゃんと話せよ」


「うん。今は試験に集中しよう?相手はセメントス先生だし作戦会議しなきゃ」


ユイが何かしらの不安を抱えていることは分かった。
だから今は出来るだけコイツを癒してあげたい。


「ユイ、こっち来い」


壁際で手招きをすると、ユイは素直に近づいてくる。

そのまま壁に背を預け、ユイの肩を押して座り込み、後ろから抱きしめた。


「作戦会議、するんだろ」


「うん、する」


ユイの髪が俺の頬を掠め、ユイの香りを運んでくる。
ユイの肩に顎を乗せると、後ろからだとよく見えなかったが、ユイは今度こそ、嬉しそうに小さく笑った気がした。


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