• テキストサイズ

【千銃士】短編夢小説まとめ

第1章 気づいてしまいました。(ヒデタダ)


『っひ、ヒデタダさんどうしたんですか?』

「あなた最近、私のことを避けてますね」

『...』

「何があったのかは知りません、ですが...私が貴方を心配している気持ちを、汲んでもらえませんか。」



途端、涙が溢れ出た。
ヒデタダさんがそれに気づいて、腕をより強く抱いた。頬をつたって、ぼたぼたと落ちていく涙をうまく止められないままいると、ヒデタダさんが耳元で優しく語りかけてくる。

「マスター殿...いえ、リシェ殿。...貴方は私たち貴銃士とは違います。死んだとしても銃に戻ってしまうだけの私たちと命の重さが違う。そんな顔で戦っていては、取り返しがつかないことになりそうです。」

『、ごめ、なさい』

「謝ってほしい訳ではありませんよ...きちんと話してください。私に、何か言わなければいけないことがあるのでは?」

『...ッ!』


「聞かせてください、貴方の、リシェ殿の言葉を」







『ヒデタダさんが、すき、です』

「...私も、貴方を好いていますよ。リシェ殿」





身体に回っていた腕の力がゆるくなる。涙が止まった頬をぬぐっていると、突然、ヒデタダさんに向き直された。そういえばヒデタダさんの顔を真正面から見るのは久しぶりで、ドキドキしていると、不意にヒデタダさんが愛用のメガネを外した。


『!』

「...ん」

『っはぁ...っ、ヒデタダさん』

「貴方が可愛い顔するものですから、つい」


重なった唇に、甘い台詞。キャパシティを超えた私の脳も体も、蕩かされて蒸発してしまいそうだった。
/ 3ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp